20250614 弥生美術館でニッポン制服クロニクル (Leica Q3 43, Leica Looks Greg Wiliamsほか)

2025年6月14日土曜日

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オブジェクト指向ランチ

 いつもの朝霧氏とのお散歩、今回のネタはニッポン制服クロニクルである。前回2019年には和遥キナ先生のイラストがあるということで見に行ったが (https://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/past_detail.html?id=1390)、またやるならと行き方を調べる。他に気になっていたネタはキヤノンホールSのU.F.O.、デザインハブのゼミ展2025。



 3カ所も回り、さらに天気予報で午後から雨と言われてしまうと、さすがにいつもの行き当たりばったりというわけにはいかない。どの順番で回るかを調べるのに、PCがなくてスマホだけ…マルチタスクをGeminiに投げてみた。

 普通に頼むと嘘や間違いだらけでまだ役に立たないAIだが、多少はおかしな回答でも許容できるような質問の投げ方をすれば耐えられる。というわけで定型文の枕詞をコピペできるようにメモしてあり、これでTwitterのプロモーションで回ってくる程度のショートストーリーよりは面白い回答が出る。駅から歩く距離の長い順に回ろう。


 初手は品川駅、キヤノンホールに向かって階段を降りて…道路を渡れない。おとなしくペディストリンデッキを行けば良かったのか。そして写真展を見る。

 30分の映像作品とやらを、他の人が来ないうちに椅子に陣取って観始めた。なんか世界中の地方の風景、祭祀、宗教儀式、火山の火口、流氷に閉ざされる港、…みたいな映像を適当につなぎ合わせ、意識の高そうなフォォォォという音に乗せて流す。そこに写っている人やもの自体の力が強く、なんとなく引き込まれて丸々一周見てしまった。写真展は全体に美しいが展示室が薄暗く、貰ったハンドアウトは読めないし写真にキャプションはないしで全体的にお高くとまった印象。分かるやつだけが付いてこれるだろ?みたいなイケメンクソムーブな展示である。写っているもの自体は面白いが、伝えようとしてくる言語そのものから分からない感じ。ちょっと前のニコンギャラリーは全部こうだったんだが、キヤノンお前もか。大手だから素人ユーザーにマウントの取り方を教えてくれているんだろうな。



 さて併設のキヤノンオープンギャラリーでは、モンゴルの写真家による作品展という中々狙って見に行くことの出来ない展示を見た。日本人がモンゴルに行ったら中判カメラで大草原を広々と撮って機材自慢するんだろうなと思うのだが、夕焼けのマジックアワーのどぎつい色彩とか、私の中の偏見にはない引き出しが多くてとても面白かった。この超望遠で撮られた、コーエーテクモのキャラ立ち絵見たいなやつが白眉。
 
 弥生美術館に向けて上野駅まで移動し、ランチタイムでサイゼリヤに入る。隣のテーブルにやってきた、大騒ぎの未就学児の男児二人を連れたお母さんが「今日はお酒はやめておこうかな」「なんでのまないのー?」その質問で追い詰めると後がヤバいからやめておけ。

 上野公園の南口から不忍池方面に紫陽花の咲くエリアがある。生け垣にポツポツと程度だが、撮ってしまえば紫陽花だ。そして弥生美術館にて展示を見る。トリプルアクセルと言えば1992年アルベールビルの伊藤みどり以来、平成という時代を想起させつつ制服の360°全身像を必然的に描くという、面白い視点だなあと。あと男女共同の制服とか、体のラインが出ない制服とか、その辺が「最新」の制服なのかと。ところで会期始まっているのに図録(イラスト集)がまだ発刊してないとかどういうことなの。



 ラストは東京ミッドタウンのデザインハブ。今回も道に迷って1Fからエレベーターに乗れない。リッツカールトンという金持ちが道楽で学生に貸している部屋という位置づけなのだろうか。千葉大学とUniversity of Cincinnati、米国側の展示が「パーティーで出すクラッカーのデザイン」「パーティー開場にピザを3枚持って行ける容器の開発」いまいち日本では展開出来なさそう。一方で千葉大学は「納豆の新しい容器」である。文化の断絶とディスコミュニケーションを感じる。他の大学も武蔵美を除けば概ね何を言っているのか分からず、コミュニケーションデザイン云々言う前にまず君たちの展示物がなんなのかをこちらにコミュニケーションしてもらえないだろうか。積算2年程度の経験だが、海外の現場で一緒に働くというのはそういうことではないぞ。

 で、東京ミッドタウンで軽くカフェして終わろうかとうろついたが混んでいる。すぐに座れそうなハンバーガー屋でバーガー2000円にドリンク1000円、東京はさすがにボってくるなあと思ったのだが、これがちゃんとステーキのような肉でとてもおいしい。タワマンの上層階から納税額マウントで殴り合う趣味はないので、たまにしか食わなくていいとも思った。




 飯を食いながらGoogle discoverを見ていたら、ちょうど六本木のギャラリーで写真展があるのを見つけた。無料だし散歩がてらに良いか、とGreg Wiliamsで街撮りをする。六本木は本当に絵になる。ちなみに写真展はつまらなかった。







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自己紹介

自分の写真
博士(工学)。専門はエネルギー学と分析化学。後はカメラマンとして天体写真から電子顕微鏡まで。

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