いつもの朝霧氏との散歩。今回は本当にノープランから開始し、移動中に行き先を決めるということをしたら酷い目に遭った。
先に仮集合場所について朝食を取っていた朝霧氏から、電車で移動中の私にDMが届く。いくつかの展覧会情報が示され、コミュニケーションデザインと日本刀が面白そうだなと決めた。
制約条件は朝霧氏が夕方に別件あり。その駅から近い日本刀の方を夕方にし、コミュニケーションデザインは朝イチにしよう。そう決めてチケットの予約を取る。終わった後に喫茶店を入れるか入れないかでコミュニケーションのタイムラグによる勘違いから、時間を間違えて予約してしまう。そして当日はチケットキャンセルも時間変更も一切できません。あー。
取ってしまったものは仕方が無いのでそれありきの日程を組む。コミュニケーションデザインの方は11時からの予約、とりあえず会場最寄り駅の新宿へ。さて少し時間が余るから明治神宮でも通っていく?と山手線ホームに戻ると、なんか救護者で止まっているとか。これは再開しても地獄だし歩くか、と地表に飛び出した。
あの踏切面白そうだな、と撮ったが20mm(換算40mm)では遠かった。
もう58mmで認知フィルターが固まっているのか。たまらず付け替えた。
絶滅危惧種
実際のところ、前衛的すぎてほとんど面白さは分からなかった。まさにコミュニケーションデザインである(失敗例)。
一番面白かったのは無響室に入ったこと。盲目の人は周囲の気配を耳で聞いているとされ、周囲の物体の方位、距離、形、そして柔らかさまで分かるという。人の気配を感じたりするのもそれだ。私は他社のプラント現場に行くとそこの作業員も気付かない漏洩を見つけるという特技を持つが、多分この能力を使っている。だから無響室に入った瞬間に強烈な違和感が頭を襲い、まるでノイズキャンセリングで環境騒音の逆位相を聴かされたかのような、キーンという感覚に包まれた。突然視界を覆われたような感じなのだろう。実体験するとめちゃくちゃ面白かった。
ちなみに本来の展示は、その中に置かれたスピーカーだけがその存在を主張するというような感じ。スピーカーの近くに行くとその固い筐体が持つ反射のホワイトノイズが聞こえ、あーここだけ普通だーという謎の安心感がやってきた。だがそういう展示意図ではないことは確かだ。
飯は地下の飲み屋街で。都会の一等地は突然のランチ難民になるから怖い。
謎の上昇志向を感じる。
あまりの具体的指示に、同じやつが2回怒られたと思う。
木造建築の粋、実物を初めて見た。
狛犬ユニコーン。
中は超面白かった。簡単に見終わるとか書いてたやつはキッズだろう。大政奉還の様子、大和田村の軍事教練の絵に筑波山が描かれているとか、韓国併合とかもう学校ではちゃんとやらなかった近代史がビジュアルでまとまっている。この手法はそもそも宗教絵画でやられていることで、識字率の低い民でも理解できるというやつだ。前半20枚と金華山号の剥製を見るあたりで時間切れになってしまい、次に移動したのが悔やまれる。
日本刀のは静嘉堂でこの日から開催のものだ。刀剣乱舞コラボということで腐女子が殺到する景色が見え、場違いおじさんにならないかと危惧したが、腐女子は朝イチの枠に集りきったのか、落ち着いた様子だった。どうせ撮れないしなとカメラをロッカーにしまったが、スマホ撮影はOKらしい。居座る老害おじさんを排除する区分が、カメラかスマホかということなのだろうか。スマホケースに付けたフィルターがケラレている問題は、やはり解決しておきたいかなあ。
俺の知識レベルではどの刀も同じように写るよ
中二病お土産キーホルダー
ここも会場が重文
あとは喫茶店で駄弁って東京国際フォーラムをぶらりして終了。
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